LET関東支部 音声・映像研究研修部会 研究会

2012年度第1回研究会

icon_bl_04.png日時:9月8日(土)14:30~16:00
場所:早稲田大学早稲田キャンパス 11号館11階1105教室
講師:小野雄一先生(筑波大学)
テーマ:「デジタルストーリーテリングにおける映像と音声に関する考察」
概要:研究会に先立ち、小野先生よりお送り戴いた要旨をご参照ください。
「デジタルストーリーテリングによる映像制作活動は、学習者にとって自分の製作過程および作品を振り返るきっかけを与える。この活動は人前で話すことに不安を感じている学生により好まれている傾向がみられる。本発表では、製作過程の映像・音声の変化の様子や学習者不安との関係などを中心に、実際の授業で製作された映像および相互評価のデータを分析する。」

             飛田 ルミ (足利工業大学)
木村 美由紀(東京慈恵会医科大学)

2012年度第2回研究会

icon_gr_05.png日時:2013年3月16日(土)15:00-17:00
場所 東洋大学 川越キャンパス 図書館メディアセンター 3階 第4PS教室
内容
1)「メタ認知を鍛えるシャドーイング指導法」 塩谷 幸子先生(法政大学)
本発表ではメタ認知的活動モデルをとりいれたシャドーイング指導法をご紹介いたします。上達するまで絶えず自己修正を必要とするシャドーイングは、高度なメタ認知能力が要求される学習活動であるとも言えます。学習者がメタ認知力を鍛えて、計画性と自律性を持った学習習慣を身につけることにより、より高いパフォーマンスを期待できるようになります。また、シャドーイングの上達プロセスには3ステージが想定できますが、そのうち最も辛い第1ステージ(第1~8週)を乗り越えるには、励まし合う仲間の存在は不可欠です。メタ認知的方略の各段階をピア・グループと共に支え合うことで、学習者に負担が少なく、より効果の高い指導が可能になると考えます。
2)「映像教材利用-実験研究・映像心理学的視点から-」生谷 大地先生(東京大学大学院)
外国語映像教材を視聴するにあたって、事前知識(prior knowledge, schema)は重要な役割を持っています。今回の発表では、映像心理学的要素を含め、先行研究、私が行った実験研究から、外国語教育における映像教材利用を考えていきたいと思います。私の実験研究では、映像教材視聴の際には、事前知識と、映像イメージに頼り理解を試みる傾向が見られました。映像教材利用には、言語インプットに注意を向けさせる必要性が示唆されることとなりました。また昨年実施した研究では、多くの学生が視覚情報に依拠した学習を行う傾向があることが判明しました。これら結果を含め、教育的示唆を残していきたいと思います。
3)「英語を学習する日本語母語話者による英語の/r/・/l/の知覚・生成-語学的背景やモチベーションとの相互関係-」朝熊 悠先生(東京大学大学院)  
日本語母語話者にとって苦手であるとされる英語の/r/・/l/の知覚・生成について、日本国内に住む日本語母語話者を対象に測定を行った。英語圏の外国に居住する日本語母語話者については、これまでの研究においてしばしば調べられ、居住期間の長さや年齢等による能力の違いやその傾向が明らかにされてきたが、日本国内で英語を学ぶ日本語母語話者に対する詳細な研究は、その一方で少ない。本研究では、そうした学習者の持つ知覚・生成能力の様相を明らかにし、海外で行われた調査の結果との比較考察を行うとともに、アンケートによって分かった被験者の語学的背景・経験・モチベーションといったデータと、その能力との関わりを探った。更に、同一の被験者に対し、同時に二つの能力について調べることで、それらの間に相関があるのかどうかについても確かめた。